DEATH NOTE 第三部


Page.13「行動」


この友人というのはライトしかいない。間違えるものか。この事件を解決したのはライトだ・・・。ならばこのノートは・・・本物か。そしてここにあるデータが、ライトをキラの道へ歩ませることになったであろう手がかり、というわけだ。あのライトなら、ありえるな・・・。
と、考えながらノートを握り締める山元。その目つきは先ほどまでと違い、鋭かった。

松田「ええ?!!ライト君の?!」
相沢「それは本当か?!」
ニア「・・ジェバンニがそんなうそをつくと思いますか?」
相沢「・・・・そうだな、すまん」
井出「しかし・・・それなら・・・、夜神月=キラということを知ったらどういう行動に出るだろう・・・」
模木「・・・」
松田「あ・・・井出さん、この前YB倉庫で山本の前で・・・」
井出「あ・・・・・」
ニア「彼なら、考え方が夜神月に非常に近いところもありますし、その可能性もなくはないですね。まあ、ノートを手にすることができたらの話ですが」
相沢「・・・」
ニア(・・・・キラ・・夜神月・・お前は確かに死んだが・・・死んだ後もお前を信じて危ない存在になりつつあるものがいる・・・神・・・か。確かに、お前は死んでも他の人間に与える影響が大きすぎる・・・。ワタリ・・ロジャーがくれた情報も気になる・・・一部の人の中では確かにお前は神となっていたということか・・・)

(しかし、いま新しく現れたキラは山元でもないな・・・その時はまだ知らなかったのだから・・・山元広之・・・分析力、思考力などの能力も高く、人に好かれる性格のため警察所内でも入って早々評判が高く、並外れた正義感の持ち主。勘が鋭く推理力もある・・・この推理力はおそらく夜神月と一緒にいることで身についたものなのだろう・・・しかし、これほどの正義感の持ち主というなら・・・最終的にとる行動は・・・)


山元「それじゃあお邪魔しました」

一応封筒の中身はすべて持ってきた・・・。これがあれば俺がライトの後を継いでキラになることも・・・いや、だめだ!どんなことがあろうと殺人は犯罪だ・・・一刑事として、ちゃんと正しいやり方で犯罪者を捕まえなければ・・・

いや、しかし捕まえてもライトの資料のようにまともな裁きを受けない者がいるなどということは絶対にあってはならない・・・
やはりキラに・・・いやしかし・・・

・・・だが・・・そうだ。どちらにしてもまずは今、新しく現れたキラを見つけ出すことだ・・・キラを継ぐとしたら、キラの能力を持ったやつは邪魔だ・・・しかし正しいやり方でいくとしてもまずはキラを捕まえなければ・・・それにはLの力が必要になってくる・・・まずはLや松田さんたちと協力して捜査しながら、一年前のキラ事件捜査本部しか知らないノートやそれに関係のあるものの情報を探らなければ・・・!


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