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私はDETECTIVE CODE 170 のジェームズ。
世界中の事件の依頼をこなすワールド・ディテクティヴ・コーポレーションの一員だ。
アメリカ・イギリス・中国・ドイツ・日本の5ヶ所にそれぞれのビルが建っている。
私はアメリカのビルに所属する探偵だ。
この探偵社の探偵たちにはそれぞれナンバーが与えられる。これこそ最大の名誉だ。
アメリカ社は100〜199、イギリスは200〜299、中国は300〜399、ドイツは400〜499、そして日本は500〜599までのナンバーを使用する。
そして、10ずつの小さなグループに分けられている。私は170なので171〜179までの小グループのリーダーというわけだ。
その中でも100、200、300、400、500のナンバーを持つ5人はその国の社の最高権力者となる。
また、最近社内でうわさになっていることなのだが、0〜99までの探偵たちも存在するらしい。
彼らの正体はまさに謎である。最高権力者5人のみがその正体を知るといわれている。
ここで読者諸君は、依頼人の秘密を守り通さなければならない探偵がそんなうわさも黙っておけずに大丈夫なのかと思われたかもしれない。
しかし、それには及ばない。私たちは仕事になると秘密をばらしたりはしない。
なにせ、世界の選ばれしものたちなのだから。
「ピピピ」
おっと、任務のようだ。今日は私の元にどんな依頼が持ち込まれたのか、楽しみだ。
それでは諸君、私たちの活躍を見ていてくれたまえ。


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