1年後
少年A「すげーなルナ、また1位かよ!」
ルナ「ええ・・・まあ・・・」
ルナは感情表現が下手なためこの程度の反応しかしなかったが、それでも喜んでいるのである。ワイミーの予想が当たったのか、ルナは院でいつも総合1位の成績を持っていた。みんなの注目を浴び、それなりに幸せな生活を送っていた。
が、ある日、、この院に新しい少年がやってきた。
??「君がルナ、か」
ルナ「・・・あなたは?」
??「はは、失礼。僕は今日からこの院で生活することになったんだ。名前は“ソル”」
ルナ(!私と同じ称号を受けたもの・・・太陽、か・・・この人はほかの人とは違う・・・)
「よろしくお願いします。ソル・・・」
ソル「ああ、よろしく」
「ああ、そうそう、知ってるか?ルナ。太陽は己の力で輝いているが月はその太陽に照らされてるにすぎねえんだぜ。お前は俺がいてこそ目立つことができるんだよ」
ルナ(・・・こいつ・・・)
少年A「すげーなソル、また1位かよ!!」
ソル「ははは、まあね」(お前は俺には勝てない・・・僕がいる限り1位にはなれない)
ルナ(ソルがいる限り1位にはなれない・・・)
??「また一人でそんなところに。しょげてては先へ進めませんよ」
ルナ「・・・ワイミー・・・」
ワイミー「あなたは今、1番になりたがっている・・・しかし1番になることよりももっと大切なことがあるはずです」
ルナ「・・・」
ワイミー「ソルが1番の理由、それは夢があるからだと思いますよ」
ルナ「夢?」
ワイミー「夢や目標のある人間はそれにむかって努力する。その思いが強ければ強いほど・・・ソルにも何か夢があるのでしょう」
ルナ「夢・・・」
ワイミー「どうですか?ルナ。何か、夢はありますか?・・まあ、すぐに思い浮かぶものではありませんから考えといてください」
それだけ言うと、去っていった。
ルナ(・・・夢・・・)