Page.2「記憶」
三日後 その日も月が怪しく光っていた。不気味なくらいに─
YB倉庫
井出「まさか、またここに来ることになるとはな」
松田「そうっすねえ。ちょうど一年後ですもんね」
一年前の記憶がよみがえる。
夜神月「ニア、僕の勝ちだ」―
松田「殺す。こいつだけは殺さなきゃだめだ」
夜神月「松田〜!誰を撃ってる!!」―
夜神月「魅上!!かけ〜!!」
魅上「かけるか・・・こんな状況で・・・ノートも偽者・・・あんたなんか神じゃない!」―
夜神月「リューク!!書いてくれ!」
リューク「ああ、書こう」
夜神月「はははっ、ざまあみろ!ニア!」
リューク「いや、死ぬのはお前だ」―
夜神月「ぼくは死ぬのか?」―
リューク「ああ、死ぬ」−
夜神月「死にたくない!!」
松田、顔をしかめる。
そう、1年前に松田がここでキラを、夜神月を撃ったのである。死んだ理由はそれとはまた違うが。
井出「できることならもうここにはきたくなかったが・・・」
松田「・・・・・」
後ろで相沢が部下に指示を出す。
松田(この一年は大変だった。キラがいなくなって)
山本「松田先輩。一年前にここで何かあったんですか?」
松田「ん?いや、ちょっとした事件があったんだ」
山本「そうなんですか、それで犯人、捕まったんですか?」
松田「え?・・・」井出のほうを見る。
井出、首を横に振る。
松田「・・・この事件のことはあんまり話したくないんだよ」
山本「ふ〜ん、そうですか・・・あ!もしかして・・・松田さんが犯人を撃って殺しちゃった、とかじゃないんすか?」
この男、妙に勘が鋭い。
松田(!!・・・・)「なんだと!そんなわけないだろ!」
こんな反応をしては「はい、そうです」といっているようなものだ
相沢「松田、山本うるさい!」
松田・山本「すいません」
相沢「ったく・・・ ん?」
車がきて、倉庫前で止まった。人が出てきて話しかけてくる。
??「日本の皆さん、はやいですね」