DEATH NOTE 第三部


Page.9「反応」


「キラ、再び!」「再臨!神!」
今日の新聞の一面だ。すごい言いようだ。また元のキラ世界に戻ってしまうのか。

次はニュースだ。
「昨夜、横浜のとある倉庫で麻薬取引が行われ、犯人らおよそ24名は突然苦しみだし、倒れたということです。
また、同時刻、日本で犯罪者17名が心臓麻痺で死亡しました。警察はこれをキラによる殺人として・・・」

そしてトーク番組
「だから私はキラは休んでるだけだとずっと言ってきたでしょう!!キラはまだ生きてたんです」
「しかし山中さん、それではなぜ、キラは一年も休んでいたのでしょう?」
「知りませんよ!!そんなこと!そんなことは専門家の人たちに任せておけばいいんだ!」

警察庁一階ロビーのベンチ
井出「キラがいなくなって元の世界に戻るのには時間がかかったが、まさかたった一夜でキラ世界に戻るとはな」
松田「そうっすねー。世界中の人がものすごい反応してきましたよ。でもライト君はもういないのになんで・・・
やっぱりライト君はキラじゃなかったとしか・・」
井出「確かに・・強引だが松田が言うように何者かに操られていたとしたらまだ分かるが・・・」
松田「ニアはどう思ってるんでしょうねー」
井出「ああ・・」
後ろから歩いてくる相沢
相沢「おい、松田。井出も、会議が始まる」
井出「そうか、分かった」
松田「ふ〜、じゃあ行きしょうか」

ニア「皆さんこんにちは。Lです。皆さんそろってますか?」
相沢「いや、山本が来ていない」
ニア「そうですか。では会議を始めます」
相沢「・・・・うむ・・」
松田(自分で聞いといて、どうでも良いように・・・何のために聞いたんだ・・・?)

ニア「以上のことから今回のキラは今までにかかわっていない新キラだと思われます」
相沢「・・・なるほど」
ニア「そして、キラがまた現れ、世の中は荒れてきています。そのための規制をかけることもお願いします」
相沢「わかった」
松田「しかし、まだキラの手がかりは何もないんだから、この状態じゃあ捜査をするというのも・・・」
井出「そうだな・・・ん・・・いや、待てよ?キラは昨日あの場所で麻薬取引があるのを知っていた人間ってことだ。この情報は警察の、それも一部の人しか知らない情報だ。かなり絞られてくるぞ」
模木「なるほど・・・」
松田「すごいっすよ、井出さん!その調子なら大恋愛できるかもしれないっすよ?」
井出「・・・そうか?・・ま、まあ俺の推理も捨てたもんじゃないだろう・・・というか大恋愛は関係ないだろう」
もうひとつ一年前と変わっていないことがあった。相変わらず井出の大恋愛はまだのようだ
相沢「いや、しかしその線は確かにいいと思う。ニア、じゃあ最初のライト君のときと同じだが、警察関係者を洗っていく方法でいいんだな?」
ニア「いえ、違います。」
相沢「え・・・・」
井出「・・・・」
ニア「その考えも成り立ちますが、別にあの場所で取引が行われることを知っていなくてもノートに、通常通りの行動を続け、○○時○○分心臓麻痺で死亡。これでも成り立ちます。したがって、Mr.相沢の言った捜査をする前にその麻薬組織の情報を得ることができた人間を捜査するほうがいいでしょう。そうすると情報を得ることができるのは警察だけとは限らないため残念ながらMr.井出の推理は成り立ちません」
井出「・・・・・・・」
相沢「・・・では昨日我々が目撃した犯罪者以外にも17人死んでいることはどうする?」
ニア「その犯罪者のことはワタリが一晩で調べてくれました」
松田(今度はワタリ・・・自分で調べてみればいいのに・・・)
ニア「その結果、ほかの場所で死んだ17名のうち12名は例の麻薬組織の一員だったことが分かりました。おそらくそこで麻薬を受け取って倉庫の組織より一足先にアメリカに帰るつもりだったんでしょう」
井出「じゃ、じゃあ、残りの5人は?」
ニア「昨日、日本でのみ報道された犯罪者です」
井出「じゃあ、日本にいるってことか」
相沢「今のところ分かるのは日本にいることぐらいか・・・」
ニア「ええ、でも初代Lもゼロからスタートしたのですから私も必ずキラの正体を突き止めます。・・それでは麻薬組織の情報を得ることができた日本人の線で捜査お願いします」
相沢「わかった」
ニア「それから、また初代Lがしたような、キラをおびき出す作戦を考えます。初代はリンド・L・テイラー を使っていましたが、同じ手は通用しないでしょうから。また何か考えて、それを使ってキラの反応を見ます」
相沢「・・・うむ。わかった」

山本「・・・・ライト・・・・」


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