DEATH NOTE 第三部


Page.10「山本」


ライト・・・。ライトが・・キラ・・・史上最悪の殺人鬼・・・ライト・・・あんなに犯罪を・・犯罪者を嫌っていたじゃないか・・・
そのライトが・・・犯罪に手を染めるなんて・・・



山本「お〜い、どうしたんだよライト。こんなところで」
ライト「あいつが、死んだ・・・殺されたんだ・・・」
山本「え?!・・・・・あいつが・・・?」
ライト「・・・」
山本「ライト・・・そんなに落ち込んでても何も変わりはしないんだ。ライトは警察に入りたいんだろ?だったらそこでその犯罪者をライトの手で捕まえればいい」
ライト「・・・?」
山本「・・なんて、あいつの真似だけどな」
ライト「・・・ふ、山本。お前らしいな」
山本「はは、まあな」
ライト「まあ、お前の言うとおりだ。僕が、この手で犯人を捕まえる・・・!」


ライト・・・一緒に警察に入ろうと決めたじゃないか・・・そして、あの後・・・実際に犯人を・・・


??「ライト?」
ライト「父さん・・・」
総一郎「こんなところで何をしてたんだ?山本君も」
山本「あ、じつは・・・」
ライト「父さん。この前、話しただろう?僕の友達が・・・殺されたと」
総一郎「うむ・・・。その事件なら・・・いま、私が担当している」
ライト「父さんが?・・・ちょうどよかった。その事件についてひとつの推理ができたから山本に聞いてもらっていたんだ」
総一郎「そうだったのか」
山本「すごいっすよ、ライトの推理。もうそれで間違いないですよ」
総一郎「・・・その推理・・・聞かせてくれ・・・」


ライト「・・・という推理を立ててみたんだが」
総一郎「なるほど・・・確かにその可能性はきわめて高いだろう・・・よし。今からその推理、上に掛け合ってみる」
ライト「ああ、たのむよ父さん」


翌日
総一郎「ライト」
ライト「!・・・」
山本「どうだったんですか?」
総一郎「・・・ライトの推理を元に捜査を進めた結果・・・犯人を逮捕することができた」
ライト「本当か?父さん」
総一郎「ああ、本当だ」
山本「やったな、ライト!!」
ライト「ああ」


ライト・・・そうして事件を解決したじゃないか・・・その後も別の事件でまた活躍しただろ・・・そのライトが・・・キラ・・・



山本「もうニュースから目が離せないね」
杉山「ちょっと怖いけど爽快な気もするな、俺」
ライト「はは。しかしこうなると悪いことできないね」
杉山「そ、そうなんだよな。俺小学生の時万引きしたからもうビビリまくり」
山本「ははは、ちいせーっ。やっぱ警察がやってるのかな?」
杉山「警察にそんな力ないだろ?スーパーマンみたいなのがいっぱい集まったヒーロー戦隊だな」
ライト「あははは! じゃ また明日」
杉山「おーっ」
山本「悪い事しないようになー」


山本「つまり日本の2004年は不景気ながらも犯罪は減って平和に始まったわけよ」
ライト「正確には 犯罪はキラによる大量殺人のため増加にあるが、それがほかの犯罪の抑止になり一見 平和に見えるんだ」
杉山「ライトのほうが正しい!」

ライト「じゃあな 山本、今からでも年賀状の返事出せよ」
山本「悪いなライト。俺 女子にしか出さない主義」
杉山「はは」



・・・あのライトが・・・犯罪・・・しかし、元は犯罪をなくしたいという気持ち・・・
警察と目指しているものは同じ・・・なんでだ?ライト・・・警察じゃだめなのか・・?・・
名前を書くとかかれた人間が死ぬノート・・・キラ・・ライト・・・


Copyright © Crossroads to Freedom 〜自由への十字路〜. All Rights Reserved.