DEATH NOTE 第三部


Page.11「推理」


松田「おはようございま〜す」
相沢「ああ、おはよう。やっと来たか」
井出「遅かったな」
松田「寝坊しちゃって・・・」
井出「ったく・・・」
松田「あれ?山本は?あいつも寝坊かな?」
井出「今日も来ていない。風邪だろうか」
相沢「ふむ・・」


住宅地

冬の冷たい風が吹くなか、一人の男が歩いていた。山本だった。

・・・まず、キラ、殺人ノートを使った人間はライト以降に何人いたのか・・・3人・・4人は確実だ
・・・まず・・・ライト・・次にさくらTVで話題になった第二のキラ・・この第二のキラはキラに会いたがっていたことからライトの知らないところでノートを手にしたものと考えられる。
そして・・あるときから突然犯罪者裁きが止まった・・そして2週間後に再開した・・しかし、裁きが止まる前と再開した後で裁きの基準が違った・・
ライトは凶悪犯しか裁いていなかったがこのキラは犯罪者を片っ端から殺している。さらに日本を代表する企業に重要な位置でかかわっていた人物が3人も心臓麻痺で死んでいる。
そして、心臓麻痺以外でも日本の大企業の周りの死が非常に多かった。四葉の利益になる死が・・
このことから殺人ノートは心臓麻痺以外でも人を殺すことができるということがわかる。そして・・このキラは俺も知っている・・
火口とか言うやつだ・・
そしてさくらTVでキラを知っているといっている人がゲストとして出てきた特番をやっていた次の日から裁きがとまった。
そしてまたしばらくして裁きが復活した・・この裁きはライトの時の裁きに近かった・・

そしてその状態が長く続き・・途中から今まで裁かれていなかった名前も表に出てきたことのないようなマフィアやアメリカの飛行機の機長が殺された・・その間も今まで通りの裁きは続いていたことから別の人間がノートを手にしたと考えられる・・・
しかし、マフィア裁きは長くは続かなかった・・それは・・おしゃべりな松田さんから聞き出したが・・マフィアのような連中にライトの妹、サユちゃんが誘拐され、それと引き換えにノートを渡してしまったといっていた・・しかしそのマフィアの組織をつきとめ突入し、ノートを取り返したがその時の銃撃戦や爆発によりライトの父さんが死んだと・・

そしてその後・・またもとの状態に戻りしばらくたち・・ずっとキラ事件に興味があって調べていたから分かったが・・一週間から3日前までの犯罪者は裁かれているがその日に報道された犯罪者は裁かれていない、という状態が何日か続いた・・そして、また裁きを行っている人間が変わったと思われる。
毎日さばきの時間が決まっていて裁かれる人間の数も毎日ほぼ同じだった・・・この裁き方は今までのどのキラとも違い非常に几帳面な正確と思われる人間による裁きだった。
そしてその時からライトの考えの基準に従う裁きが行われなくなった。しかし、少しずつ近づいていった。このことからこの新たなキラはライトの意思で選ばれ、ノートを・・・力を受け継いだのだろう・・・そして一年前、裁きが止まった。


ライトと、おそらく最終的にキラの裁きをしていた人間が死んだのだろう。もしくは捕まってしまい、ノートに名前を書き込むことができなくなったか・・・
そうなると不明なのは第二のキラとマフィアキラ・・・死んだのか・・・まだ生きているのか・・・

俺が警察に入社して1ヶ月たった頃、松田さんたちが警察に戻ってきた。しばらく警察を辞めてアメリカに行っていたようだが、Lと関わりがあるからなのかすぐに現在の地位に着いた。
そして、キラの裁きが止まった時にはもう日本に居たと言っていた。ということはライトは日本で死んだと考えられる・・・それならもしかしたら手がかりが・・・残っているかもしれない・・・!

一軒の家の前で立ち止まると、力強くインターホンを押した。
その家の表札にはこう書かれていた・・・


「夜神」と・・・


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